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グリボー氏のわいせつ動画事件公判:被告人2人に禁固6ヵ月が求刑に

バンジャマン・グリボー氏を政界からの引退に追い込んだわいせつ動画事件で、動画を流布した2人の被告人の公判が28日にパリ地裁で行われた。
グリボー氏はマクロン政権で報道官を務め、上り調子の若手政治家だった。パリ市議会選挙への出馬を進めていた2020年2月に、自身のわいせつ動画がネット上で出回り、同氏は出馬を取り下げ、政界から引退していた。問題の動画は、2018年にグリボー氏が自ら、婚外交渉の相手だったアレクサンドラ・ドタデオ氏(現在32才)に送付したもので、ドタデオ氏の交際相手であるロシア人「アーティスト」のピョートル・パブレンスキ氏(39)がネット上で公開した。グリボー氏の提訴を受けて、検察はドタデオとパブレンスキの両氏を「プライバシー侵害」と「わいせつ動画の流布」の容疑で起訴した。
両被告人は遅れて法廷に到着。アレクサンドラ・ドタデオ被告人は、人魚を思わせる水色のつややかなドレスを着て、近著を表紙が見えるように抱えて登場。なるほどこの女性に見据えられたら仕方がないなと思わせずにはいないオーラがあった。パブレンスキ被告人は法廷で、すべては政治家の偽善を暴く芸術作品であるとの主張を展開した。ドタデオ被告人は、伴侶であるパブレンスキ被告人を称賛した上で、動画が公開されることは知らなかったと言明した。検察側は、両者に結託があったのは明らかだとした上で、論告求刑において、パブレンスキ被告人には禁固6ヵ月の実刑を、ドタデオ被告人には同じく禁固6ヵ月だが執行猶予付きの判決を請求した。判決は10月11日に下される予定。

KSM News and Research