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欧州諸国の消費者団体、航空会社17社をグリーンウォッシングで欧州委に提訴

欧州諸国の消費者団体が作る連合組織BEUCに加入する18ヵ国の団体が揃って、大手航空会社をグリーンウォッシングの疑いで欧州委員会に提訴した。提訴の対象となったのは、エア・バルティック(ラトビア)、エア・ドロミティ(イタリア)、エールフランス、オーストリア航空、ブリュッセル航空、ユーロウィングス(ドイツ)、フィンエアー、KLM、ルフトハンザ、ノルウェー・エアシャトル、ライアンエアー、SAS、スイス国際航空、TAPポルトガル航空、ボロテア(スペイン)、ブエリング航空(スペイン)、ウィズエアー(ハンガリー)の17社。パリ航空ショーの開催にあわせて提訴を決めた。
消費者団体側は、どの航空会社も温室効果ガスの排出を削減することが現状ではできないのに、あたかもそれができるかのように、環境責任や持続可能性、グリーンといったイメージを売り込む広告活動などを展開していると主張。グリーンウォッシングと欺瞞的な商行為に該当するとして訴えている。特に、各社が二酸化炭素オフセットのオプションを高額で提供している点を問題視。二酸化炭素排出による効果を相殺できるかどうか大いに議論の余地があるサービスをそれとわからないようにして売りつけており、消費者の利益に反すると主張している。代替燃料SAFの利用を謳って高額のオプション料を課金している点についても、配合率がごくわずかであることを考えると、欺瞞的な商行為であると主張している。団体側は欧州委に対して、断固とした処分を決めるよう求めている。

KSM News and Research