下院は12日、医療砂漠対策の議員立法法案を審議する。開業医らはこれに反発して一部でストを開始した。
法案は、連立与党に加わる「オリゾン(地平)」所属のバルトゥー議員が提出し、与党議員200名程度が賛同している。法案は、開業医に対して夜間等の医療への協力を義務付けており、新規開業に当たって地方の保健出先機関に許可申請をすることも義務付けている。法案はまた、廃業時には6ヵ月前に予告をすることを義務付け、さらに、4年間を超える開業医の派遣勤務を禁止することも盛り込んだ。バルトゥー議員は、開業場所を自由に選択する権利を制限するつもりはないと説明しているが、野党勢力は修正案として、開業医が多い地区における開業を禁止する措置などを提案しており、開業医組合側は、締め付けが一段と強まるとみて法案に反発している。
これとは別に、病院勤務医の3組合は7月4日にストを予告。就労条件の悪化などに抗議し、保健省との交渉の即時開始を要求している。