仏食品小売大手カルフールと米マネーグラム(送金サービス)は4月14日、提携合意の拡大を発表した。2024年までに7ヵ国の500店舗強でカルフールがマネーグラムのサービスを取り扱う。
両社はルーマニアで13年前から同様の協業を続けていた。その成果を踏まえて、対象地域を拡大する。フランス、スペイン、イタリア、ベルギー、ポーランド、ブラジル、アルゼンチンの7ヵ国で、カルフールの大型店舗及び中型店舗にマネーグラムの窓口を置き、カルフールの従業員が業務を行う。カルフールの顧客向けの優遇措置の適用も予定する。
フランスでは、マネーグラムと競合するウェスタンユニオンのサービスを、フランプリ(カジノ・グループ傘下)の小型スーパーの一部が2016年以来取り扱っている。カルフールも、多様化する顧客のニーズに最大限に対応することを目指し、今回の提携拡大を決めた。マネーグラムは、後発のネット専業のWiseやRemitlyに市場を蚕食されていることもあり、対抗策の一環としてこの提携に期待している。