左翼政党「不服従のフランス(LFI)」を率いるメランション氏は12日、LFIに所属するフランソワ・リュファン下院議員を次期大統領候補として支持する旨をツイートで明らかにした。週刊誌ルポワンが発表した世論調査に寄せて、「フランソワの準備ができた。先へ進もう」などとコメントした。
この世論調査では、一連の政治家について10点満点の評点をつけてもらう形で調査が行われた。6点以上の点をつけた回答者の割合は、極右RNのマリーヌ・ルペン下院議員が29%でトップとなり、これにフィリップ元首相が25%、メランション氏が24%で続いた。9点以上の評点をつけた回答者の割合では、ルペン下院議員が18%でトップだが、メランション氏とリュファン下院議員は15%と14%でほぼ並んだ。
メランション氏は71才で、大統領選挙の常連だが、次期大統領選挙への出馬には消極的な姿勢を示していた。その一方で、LFIが主軸の左派連合NUPESの間では足並みの乱れが目立ち、また、LFI党内でも、メランション氏の指導力には陰りが見えている。リュファン氏は47才、ジャーナリストの出身で、社会派のドキュメンタリー映画の制作で有名になった。2017年より、LFIなどの公認を得てソム県選出の下院議員となったが、LFIの主流派には属しておらず、党の方針にも必ずしも従っていない。「声なき者の代弁者」が必要であり、それになるためなら立候補する可能性もあると語っていた。左派ポピュリズムの立ち位置はメランション氏とも共通性がある。