大手新聞社の仏ルフィガロ・グループは17日にテレビ局を開局する。デジタルラジオ局(DAB+規格)の放送も開始する。初めてルフィガロ名義でテレビ・ラジオ放送に乗り出す。
テレビ局は、パリ首都圏(イルドフランス地域圏)のローカル局として、ローカル地デジ放送(34チャンネル)の対象となる。ケーブル、衛星、IPTV経由でも配信される。ラジオ局は、パリ、ニース、マルセイユが放送エリアとなるが、順次拡大する計画。
ルフィガロ・グループはダッソー・グループ(戦闘機、ビジネスジェット製造など)の傘下。オンラインメディアとしてはユニークビジター数2000万人超の大手で、動画配信サービスも以前から展開している。今回のテレビ・ラジオ局事業にはインフラ整備などを含めてひとまず650万ユーロを投資。局の運営は、出資先であるSecom社(MyZen TV、Museumなど専門テレビ局10局程度を運営)の協力を得て行う。年間予算は600万ユーロ程度(広告・マーケティング投資除く)で、100%を広告収入とするビジネスモデルで2026-27年に損益均衡を目指す。ニュースにとどまらず、文化やニュース解説、地方色の豊かなコンテンツを売り物とする計画。