英国のチャールズ3世国王は3月29日、3日間の日程でドイツの公式訪問を開始した。訪問には、英国の欧州連合(EU)離脱後に冷え込んだ大陸欧州諸国との関係を修復するという狙いがある。チャールズ国王は当初、即位後の初の訪問先としてフランスを選択し、その後にドイツを訪れる予定だったが、フランスが年金改革反対の抗議行動で混乱している状況を考慮して訪仏を断念し、まずドイツを訪問した。
国王はシュタインマイヤー大統領とともにベルリンのブランデンブルク門を訪れ、ウンターデンリンデン通りに集まった群衆に挨拶した。国王はまた、ベルビュー宮殿(大統領官邸)での夕食会における演説で、英独が協調して民主主義の価値を擁護し、ウクライナと連帯することを呼びかけた。30日には連邦議会での演説、ショルツ首相との会談、ウクライナ難民との会合、有機農場の見学などが予定されている。