政府は電動キックスケーターの規制強化を検討している。ボーヌ運輸担当相が29日に規制案を公表した。
これによると、公道での電動キックスケーターの運転が認められる最低年齢が、12才から14才へ引き上げられる。また、禁止区域の走行と二人乗りについて、罰金額を35ユーロから135ユーロへ引き上げる。運輸担当相は、事故の2割が二人乗り時に発生しているとし、危険な行為を抑止することに努めると説明した。その一方で、ヘルメットの着用義務付けについては、コンセンサスが得られていないとして導入を見送ったが、将来的に導入する可能性は否定しなかった。同相は同時に、電動キックスケーターの利用者の2割が、汚染の伴う移動手段を放棄してキックスケーターを選んだことを挙げて、行き過ぎた規制もまた望ましくないと言明した。
同相はまた、新モビリティの事故統計を作成し、原因を分析して対策を検討する目的で新機関を設置すると予告。政治家やNGO、業界などの代表に参加を求めるとした。シェアリング事業者については、改善のための取り組みへの貢献を求めるとし、ユーザーの年齢確認や違反行為の通報などを含めた努力を促す方針を示した。そのための憲章を制定し、事業者に署名を求める。