仏捜査当局は16日、オプティカルセンター(眼鏡・補聴器販売)の本社の捜索を実施した。脱税などの疑いで捜索した。7人を逮捕した。
汚職・金融犯罪捜査班OCLCIFFと税法違反行為捜査班BNRDFが2021年10月より同社を対象とする捜査を行っていた。財務省の金融犯罪調査部署TRACFINへの通報がきっかけとなり捜査が開始されたという。オプティカルセンターは、イスラエルに2005年以来在住の実業家ローラン・レビ氏が経営。報道によると、水増し請求等の手口で隠した資金を、レビ氏がイスラエルや香港に作らせた会社などに送り、課税を逃れていた疑いがある。2018年から2020年にかけて2億ユーロの不明朗資金の流れがあったという。当局は、資金洗浄、組織的な脱税、文書偽造、背任・横領などの容疑で捜査を進めている。
レビ氏は、不明朗な眼鏡・補聴器部門に風穴を開け、消費者に利益を還元し、業界のイメージを向上するなどと主張して、事業を拡大していた。2030年に眼鏡販売で世界5位になるとの目標も掲げていた。