15日発表のINSEE確報によると、消費者物価指数は2月に前年同月比で6.3%上昇した。速報値の6.2%をわずかに上方に修正した。前月比では1.0%の上昇を記録。前月の0.4%と比べて物価上昇が加速した。工業製品価格が0.8%の上昇を記録。これは、前月に始まったバーゲンセールの終了により説明される。食料品価格は前月比で1.7%上昇。エネルギー価格の上昇率は1.6%に減速した(前月は3.9%)。電力価格の改定がエネルギー価格を押し上げる要因になったが、燃料価格は逆に1.2%低下した(前月は6.7%上昇)。食料品価格は前年同月比では14.8%の上昇を記録し、物価を押し上げる要因となっている。
INSEEは同日に、国の経済状況に関する見解を公表。この中で、6月時点のインフレ率(前年同月比)を5.4%とする予測を示した。ただし、食料品に限ると15%の価格上昇を予測。逆にエネルギーは、1年前には既に値上がりが目立っていたこともあり、前年同月比での上昇率はゼロか、マイナスになると予想した。変動の激しい製品を除外した基礎インフレ率は6月に6.4%となり、まだ高めの数字になるという。経済成長率(前の期比)は、1-3月期に0.1%、4-6月期に0.2%と低めで推移。失業率は7.2%と現状維持を見込む。