仏サッカー連盟(FFF)は2月28日に執行部の会合を開いた。ルグラエト会長は会合の際に辞任を申し出て、執行部はこれを了承した。
ルグラエト会長はセクハラ・モラハラ疑惑の渦中にあり、特に、ウデアカステラ・スポーツ相が会長に対する辞任圧力を強めていた。スポーツ相の依頼で教育省監察総局がまとめた報告書は、ルグラエト会長には連盟を運営するのに必要な正統性がもはやないとして、厳しくその責任を追及しており、辞任は時間の問題とみられていた。会長は既に休職扱いとなっており、今回、正式に辞任した。連盟側は、ルグラエト会長の功績を讃えた上で、報告書については一方的な内容であり、時に連盟に対する不当な非難が含まれていると反論した。会長の辞任を経て、ディアロ副会長が6月10日の次期総会まで会長代行を務め、その後のカバナンスを準備する。他方、ルグラエト氏は、国際サッカー連盟(FIFA)のパリ事務所の代表に就任すると噂されている。
28日の会合では、女子代表チームのコリーヌ・ディアクル監督の問題も検討された。監督は選手らとの折り合いが悪く、去る24日に、キャプテンのウェンディ・ルナールや主力選手のマリーアントワネット・カトトなど数人が離脱を表明し、事態が急展開を遂げていた。ディアクル監督はルグラエト会長の厚い信任を受けていたが、会長の辞任により後ろ盾を失い、退任は時間の問題とみられている。