開業医らは14日に全国で抗議行動を行う。政府が計画する一連の医療改革に反対している。
14日の抗議行動は、すべての開業医組合が参加する統一の抗議行動となった。デモ行進とストが行われる。このような大同団結が実現するのは異例の事態で、開業医らが政府の方針に強い不満を持っていることがうかがわれる。14日には、与党ルネサンスが準備した議員立法法案が上院で審議されるが、この法案は、医師不足を緩和する目的で、医師の権限の一部を看護師や薬剤師など医師以外の医療専門家に委譲する措置が含まれており、開業医らはこれを、医療の質の低下を招くものだと批判している。これに加えて、開業医らは健保公庫との間で、診察料金の引き上げを含む協定の改正交渉を進めているが、公庫側が25ユーロから26.5ユーロへの引き上げを提案したことに、小幅に過ぎる挑発的な提案だと反発している。
医療改革では、医師不足が深刻な医療砂漠問題の緩和が重要なテーマとなっている。政府は、医師が本来の医療業務に専念できるようにする目的で、一部の職務を他の医療スタッフに委譲したり、専用の事務職を置いた診療所を整備することなどを提案しているが、医師の側では、医療体制を強化するための予算増額や、医師の所得増強を優先するよう要求している。