7日発表のINSEE予測によると、仏経済成長率(前の期比)は1-3月期と4-6月期にそれぞれ0.2%を記録する。プラス成長が続くと予測した。
INSEEはこれまで、1-3月期の成長率を0.1%、4-6月期の成長率を0.3%と予想していた。前者を上方修正し、後者を下方修正した。仏経済成長率は、2022年10-12月期に0.1%を記録し、前の期の0.2%からさらに減速したものの、懸念されたマイナス成長に転じるのは免れていた。INSEEは、6月末までは低めながらプラス成長が続くという予測を示した。なお、7-12月にゼロ成長になったと仮定した場合の2023年の通年成長率は0.6%になる。
INSEEはインフレ率については、徐々に低下に向かい、1月の6.0%に対して、6月には5.0%にまで減速するとの予想を示した。この2月には電力・ガス価格の引き上げもあり、インフレ率は6.0%のまま推移するが、その後は、比較対象がインフレ亢進期を迎えた後の時期(ロシアによるウクライナ侵攻は今からちょうど1年ほど前)になることから、インフレ率も減速を迎える。