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地産地消のソルゴ(モロコシ)酒、パリ首都圏で誕生

少雨に強い作物として注目を集めているソルゴ(モロコシ)を原料に、パリ首都圏の業者がアルコール飲料の製造を開始した。近くインターネット経由などで発売する。
ルワンダ出身のファイダ氏が立ち上げたP.H.C Jus社(トロピカルフルーツ等の加工製品を製造)が生産に乗り出した。エソンヌ県バランクール市にある同社が、地産地消を目指して近隣農家を探し、同県サンテスコビーユ市にあるウード・クテ氏の農園「フレールダルム」とのマッチアップが成立した。クテ氏は2020年からソルゴの栽培を開始し、これまでは粉や粒の形で販売してきたが、ソルゴ酒により販路が拡大する。
P.H.C Jus社が製造するソルゴ酒はアルコール度数が15%。ハチミツを配合して口当たりをよくする工夫をした。色は黄金色で、ラム酒やコニャックなどに見た目は似ている。ウード・クテ氏は、「万人受けする味。個人的には冷やして飲むとよいと思う」と話す。今後は、ソルゴビールや加工食品などに多角化を目指す。

KSM News and Research