コニャックの業界団体BNICによると、2022年のコニャックの出荷量は2億1250万本で、前年比で4.8%減少した。BNICは、減少したとはいえ2022年の出荷量が歴代3位であることを強調し、過去最高を記録した2021年と歴代2位の2019年を含む数年間の例外的な時期の後に正常化しただけだと受け止めている。売上高は2022年に39億ユーロに達して、8.4%の増収を記録した。ただし、これは為替の効果に負うところも大きい。
懸念点としては、主な輸出先である米国、中国、欧州のいずれに対しても出荷量が減っていることがあげられる。最大市場である米国向けは3.2%減の1億1130万本、中国向けは12.8%減の2960万本、欧州向けは5.9%減の3490万本だった。フランス国内向けの出荷量は2.8%減の590万本だった。コニャックは97%以上が輸出されており、輸出先は150ヵ国に上る。