仏エラメット(資源)と独BASF(化学)がインドネシアにおけるニッケル及びコバルト精製プロジェクトに22億-26億ドルを投資する。ダボス会議の際にインドネシアの投資相が明らかにした。
エラメットがウェダ・ベイ鉱山で産出した鉱石を精製する新鋭工場を建設する。最終投資決定に向けた詰めの段階にあるといい、6月末までに決定が下る見通しだという。エラメットはこれについて、発表済みの日程でプロジェクトを進めるべく順調に準備が進んでいるとコメントした。
エラメットは去る7月の時点でこのプロジェクトを発表。EV用バッテリーに適格の品質のニッケル及びコバルトを、2026年から生産開始する計画で、ニッケルは約6万7000トン、コバルトは約7000トンの生産を予定する。現在はステンレスの製造のみに用いている鉱石から高品質のニッケル及びコバルトを精製するため、HPAL技術(高圧硫酸浸出法)を導入した新鋭工場を建設する。