マイクロソフトは22日、アクティビジョン(ゲームソフト)の買収を計画している件で、仏ゲームソフト大手ユービーアイソフトに対して、アクティビジョンのクラウドゲーム事業の権益を譲渡する基本合意を結んだと発表した。英国のCMA(競争・市場庁)からの許可を取り付けるための切り札とするために合意をまとめた。
ユービーアイソフトは、アクティビジョンのクラウドゲーム配信権を、EEA(欧州経済領域)を除く全世界を対象として独占的に確保する。既存の全カタログに加えて、今後15年間に新たにリリースされるタイトルが対象となり、権益は無期限で譲渡される。ユービーアイソフトは権益取得に係り一括金をマイクロソフトに支払い、これ以外に、業績に応じて追加の支払いもなされる。ユービーアイソフトは、自前のクラウドサービスにアクティビジョンのタイトルを加えることができ、マイクロソフトを含む第3者のプラットフォーム上の配信にライセンスを与えて収入を得ることもできる。市場はこの発表を歓迎し、ユービーアイソフトの株価は同日に一時10%を超える上昇を記録した。
もちろん、合意の履行は、英CMAが買収案件に許可を与えることが条件になる。CMAは新たな要素を踏まえて10月18日を新たな回答期限に設定した。