リヨン市の東郊に位置するボーアンブラン市(ローヌ県)の集合住宅で16日未明に火災が発生した。子ども4人を含む10人が死亡した。
火災があったのは8階建ての集合住宅で、3才から15才までの4人の子どもを含む10人が遺体で発見された。4人が重傷を負い、ほかに15人が軽傷を負った。
火災があった建物は問題地区に位置し、麻薬取引のグループが入口ホールを不法に占拠する状態が続いていた。警察が17日時点で発表したところによると、出火場所はその入口ホールとみられるが、可燃物の痕跡は検出されなかった。警察は、失火と放火の両面で捜査を続けている。
火災のため、38家族の100人程度が避難生活を送っている。住民らは積極的に救援物資などを寄付。17日にはボーアンブラン市の市役所前に600人程度が集まり、犠牲者に追悼を捧げると共に、問題地区の危険な状況を訴えた。