美しい風景に長い歴史、年間約7,500万人(2022年度)が訪れる観光大国フランス、その首都パリ。パリに何回も来ているという方も、パリのことをすべて知っているという方も、思わず「へ~」と声に出してしまうようなトリビアをご紹介します。
# トリビア
パリの住所は実はとてもシンプル! 番地は通りごとに連続していて、左側が奇数、右側が偶数になっており、セーヌ川に近い方から1番地、3番地……と数が大きくなります。時々見かける「bis」は「~の2」を意味し、例えば住所が ”3 bis rue Et toi ” なら「エトワ通り3-2」となり、同じ番地内に建物が二つある際に区別するために使用されます。同様に「ter」なら「~の3」という意味で、同番地内の3つ目の建物を意味します。
さて、通りに付された番地の中で、唯一「1」から始まらない道があるのをご存じでしょうか。それは左岸6区を通る“レンヌ通り(Rue de Rennes)”。ここは41番地、48番地から始まります。元々の計画ではセーヌ川まで到達し、1番地から始まる予定でしたが、19世紀にパリの区画を大改造したジョルジュ=ウジェーヌ・オスマン知事が、セーヌ川に到達する前に失脚してしまったため、計画が変わってしまったのだそうです。