パリでの移動にはメトロはもちろんですが、路線バスもとても便利です。路線バスなら車窓も味わうことができ、歩きながら見る風景とは異なる、別のパリの眺めを楽しむことができます。ここでは、パリでの路線バスの乗り方と、旅行者にお勧めの路線についてお知らせします。

---

パリ中心部を走る路線バスは現在およそ65路線あリます。メトロだと複数回乗り換えしなければならない移動でも、バスなら1本で目的地まで辿り着けるということもあるので、移動の際はメトロだけでなく路線バスも活用するとよりスムーズな移動ができるようになります。

以下のページから路線図を確認できます。

パリ路線バスの地図（RATP　Plan bus）
https://www.ratp.fr/plan-bus

乗車券について

1回乗車券はメトロやRERと同じ「Ticket t+」で、2.10ユーロです。メトロの切符売り場で購入することができます。シャルル・ド・ゴール空港およびオルリー空港を往来するバスを除き、パリ市内全てのバス路線で使用できます。また、Ticket t+は、最初の使用から1時間半の間バスまたはトラムで有効なので、乗り換えもできます。 そのほか、紙版の乗車券なら1日乗車券Mobilisや1〜5日乗車券Paris Visite^※1、ICカードNavigo Easy^※2を通して使用するTicket t+の10回回数券や1日乗車券も路線バスで使用することができます。

※1　Paris Visitは、パリおよびイル＝ド＝フランス圏内のメトロ、バス、RERで使用できる特別乗車券で、使用するゾーンと日数（1〜5日）を選んで購入する旅行者向け乗車券です。
RATP-Forfait Paris Visit　https://www.ratp.fr/titres-et-tarifs/forfait-paris-visite

※2　Navigo Easyの詳細はこちらをご覧ください。
旅行者に便利な交通ICカード「Navigo Easy（ナヴィゴイージー）」

乗車と降車の仕方

・目的地の番号のあるバス停でバスを待ち、バスが見えたら軽く手を上げてアピールをしましょう。降客がいない場合は手を上げないと通り過ぎてしまうこともあります。時刻表はありませんが、バス停の電子掲示板には次に来るバスが何分後かが表示されています。また、バス停にはしばしば曜日、時間帯ごとの運行間隔などが書かれた看板も置いてあります。

・前方ドアから乗ります（2両編成のバスの場合は、後ろの車両からも可）。乗車したら乗車券の刻印を忘れずに行いましょう。ICカードの場合は、読み取り機の丸い部分にタッチします。乗車券チェックが入ることがあり、その際に乗車券がないと交渉は一切できず、高い罰金を取られますのでご注意ください。

・降車時は赤いボタンを押すと前方に「ARRET DEMANDE（次止まります）」の赤い文字が点灯します。ドアは自動で開きますが、開かない場合はボタンを押して開けてください。また、パリ市内は一方通行も多く、往路と復路で違うルートを走る場合もありますので、注意が必要です。 ※ベビーカーと一緒に乗降する場合は後ろのドアを使用しましょう。

移動に便利な路線

Porte De Vanves – Porte De Montmartre
パリの南にあるヴァンヴ市場〜モンパルナス〜サンジェルマン・デ・プレ〜ルーブル美術館前〜オペラ座〜サン・ラザール駅〜モンマルトルの丘までを結びます。観光だけでなく移動も便利です。

Montparnasse–Rue de lʼArrivée – Porte des Lilas
モンパルナス〜サンジェルマン・デ・プレ〜シテ島〜パリ市庁舎〜マレ地区を結びます。夜間の乗車、パリ北東部へ行く際にはお気をつけください。

参考URL：
Île-de-France Mobilités-Ticket t+
https://www.iledefrance-mobilites.fr/titres-et-tarifs/detail/ticket-t