フランスの運転免許にはさまざま種類があり、各カテゴリーには細かな分類があります。ここでは、自動二輪車や普通乗用車など、日本人が一般によく必要とする運転免許の種類について紹介します。
カテゴリーA
最高出力が35kwを超える二輪車、または最高出力が15kwを超える三輪車を運転するには、カテゴリーAの免許が必要になります。カテゴリーAの受験資格は20歳以上(外国人の場合は6か月以上の居住証明と有効な居滞在許可証が必要)で有効期間は15年です。
カテゴリーA1
最高出力が11kw以下、または排気量が125㎤までの小型二輪車を運転するには、カテゴリーA1の免許が必要になります。カテゴリーA1の受験資格は16歳以上(外国人の場合は6か月以上の居住証明と有効な滞在許可証が必要)で有効期間は15年です。
カテゴリーA2
最高出力が11kwから35kwの小型二輪車を運転するには、カテゴリーA2の免許が必要になります。カテゴリーA2の受験資格は18歳以上(外国人の場合は6か月以上の居住証明と有効な滞在許可証が必要)で有効期間は15年です。
カテゴリーB
普通乗用車受験資格は17歳以上となっていますが(外国人の場合は6か月以上の居住証明と有効な滞在許可証が必要)、16歳以上18歳未満と18歳以上では、受験資格も受講内容も異なります。(16歳以上18歳未満の場合は職業学校の生徒などに限られます)
普通乗用車の運転免許の有効期間は15年です。*BE-普通乗用車+牽引車
カテゴリーC
大型トラック受験資格はカテゴリーBの保持者に限られ、免許の有効期間は、55歳未満は5年、55歳以上60歳以下は5年または60歳の誕生日まで、60歳以上76歳以下は2年、または76歳の誕生日まで、76歳以上は1年です。*CE-大型トラック+牽引車
カテゴリーD
商業用バス受験資格はカテゴリーBの保持者に限られ、免許の有効期間は、55歳未満は5年、55歳以上60歳以下は5年、または60歳の誕生日まで、60歳以上は1年です。*DE-商業用バス+牽引車
カテゴリーD1
商業用大型バス受験資格はカテゴリーBの保持者に限られ、免許の有効期間は、55歳未満は5年、55歳以上60歳以下は5年、または60歳の誕生日まで、60歳以上は1年です。*D1E-商業用大型バス+牽引車
*各カテゴリーには更に細かい分類があり、受験者の年齢や職業などの状況によってどのカテゴリーに入るかが変わります。詳細はフランス政府のサイトを参照して下さい。
http://vosdroits.service-public.fr/particuliers/N19812.xhtml
http://securite-routiere.gouv.fr/connaitre-les-regles/permis-de-conduire
在フランス日本大使館のサイト
https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/untentop.html
※フランスにもAT限定免許があります。フランスでは95 %がマニュアル車なため、AT車というと修理費用が高い、種類が少ない、レンタカーも少ない、と不便なイメージがあり、AT限定免許の保持者はかなり少数です。
出典:在仏日本人会 加筆:エトワ編集部