開業医らが26日にストを開始した。診察料の2倍増(25ユーロから50ユーロへ)などを要求している。
有志の開業医らが作る複数の団体がストを呼びかけた。同じ理由で12月初頭に行われたストには、全国の30%の開業医が合流しており、かなり大きな規模に発展した。団体側は余勢を駆って、1月2日まで1週間にわたるストを呼びかけた。
政府は先に、医師不足を補う目的で、看護師等が一部の医療行為を代行して行えるようにする制度を導入した。これが開業医らの反発を招いている。団体側は、医師不足を解消するには、しかるべき所得を保障することが肝心だと主張し、診察料の倍額などを要求している。健保公庫との協定の改定(5年期限)の交渉が進められている中で、開業医側は要求を強めている。
折しも、病院が飽和状態を迎えている中だけに、開業医らのストで病院がさらに厳しい状況になることが懸念されている。新型コロナウイルス感染症に加えて、子どもの細気管支炎と、高齢者のインフルエンザによる来院・入院が増えており、医療機関の受け入れ能力は限界に達している。