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高校で刃物による襲撃事件、1人が死亡:犯人の男子生徒が逮捕、精神異常か

ナント市内の高校で24日昼に刃物による攻撃事件が発生した。1人が死亡し、3人が重軽傷を負った。犯人の男子生徒は逮捕された。

事件は12時過ぎに発生。当日に登校していなかった15歳の男子生徒が刃物を複数携行して押し入り、交際相手だった女子生徒を襲撃した。女子生徒は死亡した。犯人はその後、3人を負傷させた後に取り押さえられた。警察は少年の精神状態から勾留はできないと判断し、ひとまず精神病院に収容した。

事件があった私立学校ノートルダムドトゥットゼードは、小学校から高校までがあり、生徒数は2000人程度。一時は体育館に生徒たちを避難させる騒ぎになった。犯人の男子生徒は普段から様子がおかしかったといい、極右系のグループの主張に傾倒していた疑いがあるという。犯行前に学校に13ページの文書を送付しており、その中で、「人間性を疎外する装置を作り出すグローバル化」や「世界的なエコサイド(環境の大規模破壊)」などを糾弾する脈絡のない文章を展開していたという。

バイルー首相は同日、学校の安全確保のための具体策を4週間以内に取りまとめるよう関係閣僚に指示したと発表。金属探知ゲートの設置を一般化するなどの展望を示唆した。

KSM News and Research