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トランサビア、航空券課税の増税分を遡及的に徴収へ

エールフランスKLMの格安航空子会社トランサビア(Transavia)のフランス事業会社が、このほど導入された航空券課税TSBAの増税を遡って旅客に転嫁する方針を決めた。3月3日以降のフライトについて、販売済みの航空券に係り増税分の精算を求めるとした。

TSBAの増税は、先に遅れて可決された2025年予算法に盛り込まれた。同税は、フランスを出発地とする便が課税対象となり、国内・欧州便なら、エコノミークラスで2.63ユーロから7.4ユーロへ、国際便なら同じくエコノミークラスで7.51ユーロから15ユーロへ、などの増税が適用されることになる。

トランサビアは、販売済みの航空券について遡って増税分を徴収することを決定。2月19日以降の販売分なら、現行税率にて正しく課税がなされているが、それ以前に販売された航空券には正しい額が課税されていないことから、その分の精算を旅客に対して求める。購入した人に対して、メールでリンクを送り、精算するよう誘導する。精算しないとオンラインチェックインができず、当日にチェックインカウンターで精算金を徴収の上でボーディングパスを発行する。支払いを拒否した旅客には、「乗機を拒否することがある」という。

予算法案の国会審議は二転三転した。トランサビアは、10月28日から12月6日まで、当時の原案に依拠して、前倒しでTSBAの徴収額を増額したが、内閣が瓦解したことからそれに対応した増税はなされなかった。トランサビアはこちらの徴収分の返金には応じるが、返金は旅客の側の請求に応じて行うのだという。

KSM News and Research