フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

マクロン大統領、訪米でトランプ米大統領と会談

マクロン仏大統領は2月24日に米国を訪問し、トランプ米大統領と会談した。ウクライナ問題などを協議した。

欧州側は、自らとウクライナの頭越しに米国がロシアと和平交渉をまとめることを警戒している。米国政府をけん制して、ウクライナと欧州の利益になる和平の実現を働きかけることが、マクロン大統領の訪米の目的の一つだった。マクロン大統領は、ウクライナにおける戦争を終わらせるためにトランプ米大統領と協力する道があると確信している、と言明したが、同時に、ウクライナの「降伏」を意味する和平合意となることを否定し、また、ロシアのプーチン大統領が再び攻撃に転じることを避けるため、米国に対して「セキュリティ上の保障」を求める考えを示した。マクロン大統領は、フォックスニュースとのインタビューの中で、「停戦」を数週間中に実現するのは可能だとしたうえで、それをロシアの誠実さを確認する試金石にするとの見解を表明した。大統領はまた、恒久的な和平の実現に向けて、平和維持のための地上部隊を欧州として派遣する考えがあることを示し、欧州諸国による防衛費の増額についても積極的な姿勢を示した。

トランプ米大統領は、早期の停戦実現に向けた意欲を確認したが、マクロン大統領が求める「セキュリティ上の保障」について言質を与えることはなかった。トランプ大統領はまた、米国のこれまでの支援の代価としてウクライナに地下資源の権益を譲るよう求めている件で、近く合意が結ばれる見通しだと言明。その合意締結のためにゼレンスキー大統領が近く訪米するなどと述べた。

KSM News and Research