英コンサル会社LCP Deltaの調査によると、(英国やノルウェーなども含む広義の)欧州における公共のEV充電ポイントの数は100万ヵ所に達した。2018年に10万ヵ所を超えてから7年間で10倍に増加した。LCP Deltaは、政府の振興策、EVの普及、充電サービス事業者(CPO)やインフラ投資会社による投資の増大などを追い風に、2029年までに200万ヵ所、2032年までに300万ヵ所が整備されると予想している。
国別の公共EV充電ポイント数では、オランダが17万5000ヵ所でトップ。フランスが16万5000ヵ所で続いている。ドイツは、フルEV保有台数が欧州で最多だが、公共EV充電ポイント数は14万ヵ所にとどまっている。ただし、急速充電器の割合は大きい。英国は2024年のフルEV販売台数が欧州最多だったが、公共EV充電ポイント数は9万5000ヵ所で4位。
なお、LCP Deltaによると、多くの国で、公共EV充電ポイントの利用率は向上していない。これは自宅での充電と比べて料金が割高なことが理由と考えられる。英国の場合だと、自宅での充電コストは、電力需要オフピーク時なら1kWh当たり7-10ペンスだが、公共EV充電ポイントでは70ペンス以上という。