7日発表の公式統計によると、2024年の貿易収支は810億ユーロの赤字となった。赤字幅は前年の996億ユーロから縮小した。輸出額は1.6%減の5983億ユーロ、輸入額は同4%減の6793億ユーロだった。
貿易赤字は、2022年に過去最大の1640億ユーロまで拡大したが、その後は縮小に転じており、2024年にも縮小が続いた。2022年には、エネルギー価格の高騰が貿易赤字を押し上げた格好になっていたが、その要因が緩和されたことで、赤字は縮小に向かった。ただ、コロナ危機前の2019年の水準(580億ユーロ)と比べて、赤字はまだかなり高い水準にとどまっている。
エネルギー製品の貿易赤字は2024年に556億ユーロとなり、前年の689億ユーロと比べて縮小した。電力輸出の回復も助けになった。全体として、輸出の後退は、ドイツをはじめとする主要な貿易相手の経済の停滞の影響を受けている。輸入がさらに大幅の後退を記録したのは、国内の個人消費の不振にも由来している。
他方、サービス収支は489億ユーロの黒字を確保した。