22日付で、内科開業医の診察料が30ユーロに引き上げられた。従来の26.5ユーロから値上げされた。この引き上げは、医師組合と健保公庫の間で結ばれた5年期限の協定に基づいてなされる。両者は、18ヵ月に渡る厳しい交渉を経て、診察料改定の日程について、去る6月の時点で合意に達していた。医師組合の側では、適正な収入が確保されていない状況が、現在の医師不足や医療砂漠の問題を生み出す背景になっていると主張し、踏み込んだ料金引き上げを要求していた。ただ、組合側では、この程度の引き上げではまだ不十分だという意見が根強くある。
診察料の払い戻し比率(健保が7割、補足健保が3割)は従来と変更なく、患者の自己負担分には基本的に変化はないが、補足健保は任意加入につき、加入していない人(国民の4%)では、自己負担額がより大きくなる。これと並行して、一部の専門医についても、診察料の引き上げが、22日付と2025年7月に2段階でなされる。
これと関係して、2025年には、補足健保の保険料が平均で6%引き上げられる見通しとなっている。業界団体が18日に予告した。団体側は、診察料の引き上げを含めて、補足健保に負担が求められる項目が増えていることを、値上げの理由として挙げている。