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仏国内の温室効果ガス排出量、2023年に5.6%減:国内炭素負荷は4.1%減

11月5日発表のINSEE統計によると、フランス国内の温室効果ガス排出量は、2023年に4億300万二酸化炭素換算トンとなった。前年比で5.6%減少した。国民1人当たりでは5.9トン相当となる。

国内排出量の内訳は、家計による直接排出が1億100万トン(前年比3.6%減)、国内の生産活動に由来する排出が1億8000万トン(前年比6.2%減)となった。

他方、フランスの炭素負荷は全体で2023年に6億4400万トンに達した。こちらは前年比で4.1%減少した。1人当たりだと9.4トンになる。

ここでの炭素負荷とは、国内で消費された輸入製品に対応する排出量を合算し、逆に輸出製品に対応する排出量を差し引いた排出量に相当する。輸入製品に対応する排出量は3億6200万トン(国内消費がなされずに再輸出された製品に対応する1億5100万トン分を差し引いた正味の排出量)、国産製品の輸出分に対応する排出量は1億2200万トンであり、前者を合算、後者を控除すると、6億4400万トンという炭素負荷合計が得られる。なお、輸入製品に対応する排出量は前年比で5.5%減少、国産製品の輸出分に対応する排出量は同12.6%の減少を記録した。 国内の炭素負荷の減少は、輸入品に対応する排出量の減少に専ら由来している。なお、1990年以来で、国内排出量は大きく減少した一方で、輸入品に対応した排出量は増加しており、その結果、炭素負荷に占める輸入品の割合は増大する傾向にある。2023年実績でみると、輸入品が3億6200万トン、正味国産品(1億8000万トン)と家計の排出(1億100万トン)の合算が2億8100万トンという力関係になる。

KSM News and Research