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高級ブランドの仏大手、業績に明暗

仏高級ブランド大手のケリングとエルメスが相次いで7-9月期の売上高を発表した。高級ブランドの市況後退という同じ環境の中で、明暗が分かれる業績発表となった。

エルメスは7-9月期に為替調整後で11%の増収(前年同期比)を達成。売上高は37億ユーロを記録した。1-9月期では14%増の112億ユーロを記録した。エルメスは去る10月に深セン店舗を拡張の上でリニューアルオープンし、中国の全般的な市況が悪化する中でも、アジア(日本除く)での販売は7-9月期に1%増を確保。1-9月期では7%増を記録した。7-9月期には、米国(13.4%の増収)、欧州(同17.4%)、日本(同22.8%)でそれぞれ予想を上回る増収を達成した。

他方、ケリングは7-9月期に16%の減収(プロフォーマベース)を記録。売上高は38億ユーロに後退した。1-9月期の売上高は前年同期比12%減の128億ユーロに後退した。主力のグッチで回復が遅れており、7-9月期の売上高は16億4000万ユーロと、前年同期比(プロフォーマベース)で25%の大幅減が続いた。特にアジア太平洋地域での全般的な市況後退の直撃を受けた。傘下ブランドでは、ボッテガ・ヴェネタ(4%増の3億9700万ユーロ)を除いて軒並み減収を記録した。

KSM News and Research