サンマルタン予算相は25日、下院財政委員会における聴聞に出席した機会に、2024年に財政赤字の対GDP比が6%を超えるリスクがあることを認めた。財政健全化に向けた意欲を確認した。
財政赤字の対GDP比は、当初予測では5.1%に設定されていたが、既に7月の時点で、経済省はこれが5.6%まで膨張する可能性があることを認めていた。予算相はさらに踏み込んで、6%を超えるリスクがあることを認めて、軌道修正が必要であることを強調した。ちなみに、財政赤字の対GDP比は、2023年には、当初予定の4.9%を上回り、5.5%にまで増大していた。 予算相は、2週間後、つまり10月9日までに2025年予算法案を国会に提出すると約束。財政健全化については、一方で歳出を削減し、他方で税収の調節を図るというやり方ではうまくゆかないと言明し、歳出削減を優先することが必要だと強調した。足元の財政赤字拡大の理由としては、外需主導の経済成長につき、個人消費に伴う税収(付加価値税など)が予想を下回っていることと、企業が投資や採用を手控えていることの影響を挙げた。
KSM News and Research