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仏当局機関、製薬会社11社を罰金処分に:医薬品不足で

ANSM(フランス医薬品・保健製品安全庁)は24日、製薬会社11社を対象に、総額800万ユーロの罰金処分を決めた。医薬品在庫の最低限確保の義務違反を理由に罰金処分を適用した。昨年に同じ理由で下された処分と比べて、罰金額は14%の増加を記録した。

近年、国内では医薬品不足が深刻になっている。その対策として、製薬会社には、2ヵ月分の製造者在庫(一部の重要医薬品については4ヵ月分)の確保が義務付けられているが、今回の罰金処分では、この義務の未達成分が処罰の対象になった。うち、ビオガラン(セルビエ傘下)の罰金額が400万ユーロと最も大きかった。高血圧症の治療薬Irbesartanの在庫水準が不十分だったことなとが対象となった。大手サノフィも、Jevtana(がん治療薬)とRifinah(結核治療薬)の在庫不足で処分の対象となった。

ANSMによると、2023年には5000件を超える品切れ案件が報告されており、これは前年比で30%増、2018年比では6倍増に相当する。ただし、ANSMは、昨年に導入した対策の成果で、今冬には適正な在庫水準が確保されるとの見通しを示した。
KSM News and Research