仏下院事務局は9月17日、左翼政党「不服従のフランス(LFI)」が提出したマクロン大統領の弾劾請求を受理した。事務局の投票では左派が一致して賛成票を投じ、賛成12票、反対10票で受理が決定した。
大統領弾劾手続きの第一段階を突破したことになるが、続いて行われる下院法務委員会の審議を通過し、さらに上下両院で3分の2の賛成を得るのは不可能とみられている。
法務委員会でも議会でも左派は少数派である上に、社会党はすでに弾劾に反対する意向を表明している。社会党は、弾劾は失敗に終わると判断しており、それが却ってマクロン大統領を正当化することに懸念を示している。また、中道派と右派は、バルニエ新首相が任命されたことで政局の中心におり、現状では大統領弾劾請求を支持する理由がない。
KSM News and Research