英格安航空イージージェットは10日、フランスの従業員代表を集めた会合を開き、トゥールーズ・ブラニャック空港の拠点を閉鎖する方針を通知した。同拠点には2機を配置しているが、これを他の拠点(仏国内にはあと6ヵ所)に移し、125人の従業員には配置転換を提案する。3月末の冬季シーズン終了と共に実施する。
イージージェットは、フランスの国内線の需要が後退していることを踏まえて今回の決定を下した。ただ、トゥールーズへの乗り入れは継続し、特に、エールフランスが撤退を決めたパリ・オルリー空港とトゥールーズの間の路線を維持する。現在はトゥールーズ空港に発着の20便程度が毎日運航されているが、拠点の閉鎖に伴い、早朝にトゥールーズを出発する便などは廃止が不可避となる。
イージージェットはこれに加えて、パリ・シャルルドゴール空港に配置の1機をパリ・オルリー空港に移すと共に、仏国内の3拠点ではCAを対象に希望退職者を募る。イージージェットは仏国内で1800人程度を雇用しており、国内便のほか欧州便を合計で250路線程度運航している。2023年の旅客数は2000万人を超えた。
KSM News and Research