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交通事故が論争に発展

南仏アルプマリティム県バロリス市で8月30日、7才の少女がオートバイにはねられて重傷を負う事件があった。同県内では交通関連の事件が相次いでおり、論争にも発展している。
バロリス市では、市内の県道で横断歩道を通行中だった7才の少女がオートバイにはねられた。オートバイは19才の少年が運転していたが、少年はレーンを逆走し、後輪走行をしていた時に事故を起こした。少女の両親は31日にSNS上で、脳死状態で回復の見込みはないと発表。次いで9月1日に少女の死亡を明らかにした。少年は免許を保有し、オートバイは自ら正規に購入、保険にも加入していた。また、アルコールや薬物は検出されなかった。当局は31日時点で、少年を重大な交通法規違反を原因とする過失傷害の容疑者と認定(予審開始通告)した上で、一連の条件を課した上で保釈した。容疑者が攻撃の対象となるリスクもあってか、詳細は公表されていない。勾留継続を裁判所が決めなかったことについては批判の声も上がっている。
これより前、同じアルプマリティム県内では、検問で停車命令に従わずに逃走した自動車にはねられて憲兵隊員が死亡する事件があった。逮捕された容疑者は、カーボベルデ国籍の30代の男性で、正規滞在者だが過去に飲酒運転等で10数回の犯罪歴があった。
これらの事件は、右翼の論客を多く招くことで知られるニュース専門局CNews(ビベンディ傘下)で特に熱心に取り上げられ、政府の無策や、「左翼のイデオロギー」を攻撃する材料として用いられている。
KSM News and Research