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雹害対策でヨウ化銀散布、カルパントラ地方のぶどう農家が取り組み

カルパントラ地方のワイン用ぶどう栽培農家は以前から、雹害を軽減するためのヨウ化銀散布の取り組みを進めている。
カルパントラ地方はローヌ川の東側に位置する。ヨウ化銀は雲に到達して雪の核になるため、降雨を引き起こすための手段として、一部の諸国で用いられている。カルパントラ地方では、巨大な雹が降り、作物や施設に大きな被害を及ぼすのを避ける目的で、このヨウ化銀散布が導入されている。ヨウ化銀の粒を雹の核として雲に注入することで、雹を形成する核の数が増え、1個当たりの雹のサイズが小さくなる(雲に含まれる水蒸気の量は一定であるため、核の数が多ければそれだけサイズは小さくなる)という趣旨で、カルパントラを含む南東地方では185基の発生器が農家に設置されている。地元のカルパントラ自治体連合は年間2万ユーロを負担してこの取り組みを助成している。効果に関する検証は困難だが、ぶどう農家のジャンクロード・ミコル氏は、50-60%程度の有効性があると話している。なお、国内で発生したぶどう農家の雹害では、2014年6月に発生したものが特に大きく、その被害額(支払い保険金ベース)は8億5000万ユーロに上った。
KSM News and Research