仏国鉄SNCFの車掌が作るグループがクリスマスと年末年始にストを計画している件で、SUD-RailとCGTの2労組は19日、スト予告を維持することを決めた。ストへの参加の呼びかけは行わず、参加を望む人々に組合として協力すると約束した。
車掌ら3500人余りがSNS上で立ち上げたグループが、待遇改善などを求めて12月初頭にストを行い、これがかなり大きな規模に発展していた。制度上、ストの実行には労組の予告が必要であり、車掌らのグループは労組に協力を求め、経営側との交渉も労組を通じて行った。経営側の提示を労組が持ち帰り、グループの依頼を受けて対応を検討したが、意見がまとまらず、SUD-RailとCGTの2労組がそれぞれ、ストには協力するが参加は呼びかけないという異例の対応で臨むことを決めた。24日と25日の週末と、続く31日と1月1日の週末にストの予告がなされており、これが維持された。どの程度の参加になり、列車運行への影響がどうなるかはまだ明確になっていない。
経営側は、全社対象の2023年の賃上げのほかに、車掌について年間600ユーロの特別手当の支給などを約束した。労組のうちUNSAは16日の時点で、スト予告の解除を決定していた。