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仏政府、コカインそっくりのスニッフィーの販売を禁止

政府はこのほど、スニッフィー(Sniffy)と呼ばれる鼻吸引による強壮剤の販売を禁止した。関連省令を7月末に官報上で公示した。
スニッフィーには各種のフレーバーがあり、主にインターネット上で販売されているが、最近ではたばこ販売店での取り扱いも広がっていた。合法的な成分しか含まれていないが、若い世代に鼻吸引というコカイン摂取と同じ方法を普及させて、依存的な行動を定着させる恐れがあるとして、専門家らがその危険性を指摘していた。ボートラン保健相は去る6月3日の時点で、禁止措置の施行の許可を欧州委員会に請求すると予告。その許可が得られたのを受けて、禁止省令を公示した。
省令は、肉体の活性化の効果、特に、神経系に働きかける有効成分を含む粉末製品と、鼻吸引により消費される製品、又は、麻薬物質と紛らわしい製品を対象に、その販売を1年期限で停止させるという内容。スニッフィーの主成分は、Lアルギニン、クレアチニン、Lシトルリン、タウリン、マルトデキストリンなどで、いずれも禁止物質ではないが、コカインとの消費形態上の類似点が問題視されている。なお、フランスではコカインの陳腐化が目立っており、消費した経験がある人の割合は、成人層で9.4%に上っている。
KSM News and Research