パリ五輪に伴う交通規制が15日に新段階に入った。全長で185kmの五輪関係者向け専用レーンが設置された。関係者以外の走行が禁止される。
北部では、高速道路A1のロワシー・シャルルドゴール空港からパリのポルトドラシャペルまでの区間、東部ではA4のベルシーと「コレジアン」(カヌー・カヤックの競技場付近)までの区間、西部ではA13のサンクルーからロカンクールまでの区間(A12も同様)が対象となる。また、パリ環状自動車専用道のポルトドバンプ・ポルトドベルシー間(北回り)、さらに、パリ市内から副都心ラデファンスに続く大通りとラデファンスの周囲の環状道も対象となる。パリ市内などにも専用レーンの設定がなされる。専用レーンを通行できるのは、組織委が認めた車両のほか、タクシー、公共交通機関、消防・救急等の車両で、プレートナンバーが登録されており、当局が違反行為を監視・摘発する。専用レーンにはしかるべき表示がなされ、区間により8月13日まで規制が適用される。一部の区間については、五輪後もカーシェアリング向けなどの専用レーンとして恒久化される。詳しい情報は、専用アプリ「Sytadin」や専用サイト「anticiperlesjeux.gouv.fr」にて発信される。