17日発表のINSEE統計によると、1-3月期の平均失業者数(ILOの定義による失業者)は230万人となり、前の期と比べて6000人の微増を記録した。失業率は7.5%となり、前の期と同じ水準にとどまった。失業率は前年同期には7.1%と、1982年以来で最低の水準まで下がっていたが、それと比べると0.4ポイント高い水準にある。ただ、失業率は2023年を通じて上昇を続けていたが、2024年に入って上昇が一段落したことになる。また、近年のピークである2015年半ばと比べると3.0ポイント低い水準にある。
失業率を年齢別にみると、15-24才の若年層で18.1%と高く、前の期から0.6ポイント上昇したのが目につく。前年同期と比べても1.5ポイント上昇した。
INSEEは、2024年全体では、失業率が前年より0.1ポイントの微増を記録すると予想している。労働力人口の増加に伴い、6月時点で失業率は7.6%まで上昇する見込みという。