フランス情報メディアのET TOI(エトワ)

フランスと日本をつなぐ

1€=

新規登録

仏国内の工場数、2023年に57ヵ所の純増

仏政府が発表した公式集計によると、国内の工場数は2023年に57ヵ所の純増を記録した。純増幅は前年の49を上回った。拡張も入れると、新設・拡張数は201ヵ所(縮小分を差し引いた純増ベース)となり、こちらも前年の176ヵ所を上回った。

政府は、国内生産の振興を主要な政策課題に掲げている。工場数の増減は、従来はトレンデオ社の集計結果が政策議論において用いられていたが、政府はより細かな公的集計をまとめる方向で、数年前から準備を続けていた。その初めての集計結果が発表された。

2023年通年では増加が加速したものの、下半期に限ると工場の純増数は79となり、上半期の122に比べて減速した。エネルギー価格の上昇や金利水準の高さ、諸外国との誘致競争などの影響が浸透した可能性がある。その一方で、製造業の雇用数は2017年以来で13万人の増加を記録しており、2023年に限ると前年比で1.8%の増加を記録している。

部門別では、食品加工が新設・拡張で47件の純増を記録。グリーン産業・循環経済(バッテリー製造、水素製造、リサイクルなど含む)も29件で多かった。輸送(22件)と保健(20件)がこれに続いた。地域別では、オーベルニュ・ローヌアルプ地域圏が73件で最も多く、これにヌーベルアキテーヌ地域圏が続いた。両地域圏に全体の半数が集中している。

KSM News and Research