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ベラン元保健相、美容整形医に転身で物議に

ベラン元保健相が美容整形医として医師に復帰することを決めた。物議を醸している。

ベラン氏は1980年生まれの43才。グルノーブル大学病院で脳神経科に勤務した経験があり、地元イゼール県選出の下院議員から、2020年2月のコロナ危機発生直後に保健相に就任。2022年5月のマクロン大統領再選後も、報道官などの役職で2024年1月まで閣僚にとどまった。アタル現内閣の発足時に内閣を離れ、下院議員に復職していたが、今回、週に1日の勤務で、パリのシャンゼリゼ大通りにある民間医療施設にて、美容整形医として医師としての活動を再開することを決めた。

古巣の脳神経科で公立病院に勤務するのではなく、美容整形の民間医療機関を勤務先にするという選択は、各方面から批判を受けている。医療関係者の連合組織や医療部門労組などは、公立病院が人手不足や予算不足で苦しむ中で、保健相としてその原因の一旦を担うベラン氏が、富裕者相手の美容整形で復帰するのは何事かと声高に批判している。ベラン氏本人は、脳神経科は日進月歩で、長期の休業後に復帰するのは難しいことと、元閣僚ということで、医療チーム内で浮き上がった存在になる恐れがあることを挙げて選択を正当化。美容整形には社会的な有用性があり、悪く言うのはおかしいとも述べている。

KSM News and Research