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ネットの架空恋人のために妻殺害、夫が自供

北仏ブサン村で去る1月に発生した女性の殺害事件で、3月11日に夫が犯行を自供した。インターネットで知り合った女性と本格的に交際するため殺害したと自供した。警察の調べでは、問題の女性は実際には存在せず、インターネット詐欺であったことが判明しており、犯人本人をはじめ、周囲に衝撃を与えている。

事件は1月28日に発生。人口500人のブサン村で、アリシアさん(28)が自宅で死んでいたと、同居する内縁の夫のニコラ・H(30)が警察に通報した。パン屋から戻ったら刺殺されて死んでいたと供述、強盗犯による殺害ではないかと推測を述べていた。小村のため、事件は付近住民に驚愕と恐怖を与え、村内は事件以来、騒然としていた。警察は、状況に不自然な点も多いことから、改めて事情聴取を行ったところ、内縁の夫は犯行を認めた。

ニコラ・H容疑者は、近隣の自治体で職員を務めており、2年前から被害者と共にこの村に住んでいた。警察は、容疑者がベアトリス・ルルーを名乗る女性とインターネット上で接触していたことを突き止め、追及したところ、容疑者は犯行を認めた。警察の調べでは、このベアトリスなる人物は、ネット上のプロフィールではブレスト市(ブルターニュ地方)で商店を経営していることになっているが、実際には詐欺の本場である西アフリカ地方の詐欺団が作った偽アカウントであることが判明しており、IPアドレスはこの地域のものと一致している。容疑者は「ベアトリス」に貢いでいたといい、しばらく前からアリシアさんと不仲になった。犯行の数日前には毒殺を試みたが失敗し、刺殺に至ったと供述している。ベアトリスが存在しないことを知った容疑者は大いに動揺しているという。

KSM News and Research