オンライン賭博事業者の仏連合組織Afjelに馬券販売のPMUが加入した。3月4日付で正式加入が発表された。
PMUは場外馬券販売の独占事業者で、オンライン馬券でもフランスの大手。これまでAfjelへの加入は控えてきたが、方針を変えて、オンライン賭博業界によるロビー活動に加わることにした。加入に伴い、PMUのマルカーズドゥブレCEOはAfjelの副会長に就任。会長職にはベットクリックのベローCEOが再選された。
業界側は、賭博の社会的価値を強調し、依存症対策などの取り組みをアピールしている。納税により国の財政にも貢献していることも強調しつつ、共同戦線を敷いて政府や当局の動きに対応することを目指す。業界の当面の最大課題はオンラインカジノ対策で、業界側は、フランスでは禁止されているが、欧州諸国の多くで解禁されているオンラインカジノを不当競争と見据えて、しかるべき規制を導入するよう要求している。FDJ(宝くじ)によるKindred(スウェーデン)へのTOBも業界の関心事で、宝くじを独占するFDJが買収を通じてオンライン賭博事業に乗り込んでくることへの脅威論があるが、そのKindred(Unibetなどのブランドを展開)もAfjelに加入していることから、業界団体として提訴などには動きにくい状況だという。