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デジタル免許証の本格運用始まる

運転免許証のデジタル版の本格運用が始まった。全国を対象に14日より、検問などの際に実物ではなくデジタル免許証の提示も認められるようになった。

デジタル免許証は、本物の免許証のコピーとしての価値を持つ。3県(ローヌ、オードセーヌ、ウールエロワール)で試験導入されていたが、これが全国で通用するようになる。本格運用を前に10万人程度が使用していた。

デジタル免許証を使用するには、公式サイト( www.france-identite.gouv.fr )から、同名のアプリをダウンロードする必要がある。最新世代の本人確認書類(クレジットカードと同じサイズのもの、2021年8月より発行開始)を所有し、成年に達していることが条件で、このアプリが本人確認書類の代わりとなり、そこに免許証も紐づける形になる。アンドロイド8以上かiOS 16以上を搭載するスマホで使用できる。なお、外国人の滞在許可証では今のところサービスを開始できないが、近く対応するとの予告がなされている。

アプリは欧州連合(EU)の全域で使用可能な本人確認書類の導入に向けた第1歩と位置付けられている。これに免許証を含む様々な書類を紐づけて使用する。政府は、デジタル版は正規の書類を置き換えるものではなく、その取得は義務ではないと説明。デジタル版導入の意義としては、紛失や盗難を減らし、各種の手続きの実行を容易にし、不正を防止することを挙げている。レンタカーの契約などにも順次使用できるようになる見通し。

KSM News and Research