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アタル内閣、追加の閣僚人事を発表

政府は8日夜、アタル内閣の閣僚人事を発表した。1ヵ月ほど前に発足したアタル内閣の全容がこれで整った。

アタル首相は就任後、ひとまず少人数の内閣を構成し、後に担当相・閣外相を中心に追加の任命をして内閣を完成させる方針だった。閣僚人事は難航した模様で、発表まで1ヵ月ほどを費やした。最終局面で、連立政権に加わるMODEM(中道)のバイルー党首が入閣を希望して一波乱あり、こちらは入閣なしで決着したものの、連立与党内にしこりを残した。

今回の任命では20人が新たに内閣に加わった。総勢で35人と、ボルヌ前内閣の42人に比べてわずかに減った。主任の大臣としては、教育相として、ベルベ元法相が再入閣。ウデアカステラ教育・スポーツ相を巡るバッシングがあり、ウデアカステラ氏はスポーツ・五輪相としての職務に専念する形で内閣にとどまり、教育相としてベルベ氏が復帰した。このほか、ボルヌ前内閣で公務員相を務め、アタル内閣発足時には一時内閣を離れていたゲリニ氏が同じポストで復帰した。

再入閣者がかなり多く、レスキュール(産業・エネルギー担当相)、グレゴワール(企業・観光・消費担当相)、カズヌーブ(予算担当相)、エルアイリ(若年者・家族担当相)、バロ(欧州担当相)、リエステル(貿易・誘致力・フランス語圏・海外在留フランス人担当相)などがそれに当たる。アタル内閣発足時に内閣を離れたパニエリュナシェ・エネルギー移行相は農業・食糧主権相の下で担当相として復帰したが、無任所の担当相としての復帰で、残念賞の処遇という感が強い。左派出身のベラン(報道官)、ボーヌ(運輸担当相)、デュソプト(労相)の各氏は復帰できなかった。

不当利益取得の容疑で捜査対象となっていたフィルマンルボド保健相に代わり、バルトゥー氏が保健担当相に就任。住宅担当相にはカスバリアン下院議員が新入閣で就任した。バイルー党首との軋轢があるものの、内閣の布陣は、MODEMを含めて連立各党の人材を登用する均衡型の人事となった。

KSM News and Research