電子書籍サービスの仏Mangas.ioはこのほど、200万ユーロ弱の資金調達を終えた。投資家グループのSociety of Entertainmentが中心となり、3A VenturesやSuper Capitalなど投資ファンド数社が出資。また、既存の株主を含めて、ビジネスエンジェル数者が出資した。
Mangas.ioは2020年の設立で、これまでに100万ユーロを調達した実績があった。漫画専門の電子書籍サービスをフランス語で提供、漫画専門の出版社(Kana、Hariken、Ki-oon、naBan、Delcourt/Tonkam)などと契約を結び、230作のカタログを配信している。Mangas.ioは、月額7ユーロ(年間契約だと70ユーロ)のサブスク方式でコンテンツを提供。ユーザー数は20万人を数える。収入の7割を出版社に支払っており、絶版になった作品を含めた提供を通じて、出版社とユーザーの両方に益するサービスであることをアピールしている。
フランスは日本の漫画にとって、本国に次ぐ世界第2の市場となっている。Mangas.ioは年商が3倍増を記録しており、2024年には100万ユーロを超える見込みという。黒字化にはまだ至っていない。調達した資金はカタログの拡充などに用いる。
KSM News and Research