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ディアジオ、フランスでのLVMHとの販売提携を見直し

英酒造大手ディアジオは、フランスにおける販売事業の大部分を社内で行うことを決めた。仏高級ブランド大手LVMHとの提携関係を見直す。
ディアジオは、LVMH傘下のモエヘネシー(ワイン・スピリッツ)の株式34%を保有。ディアジオが保有するブランドの仏国内での販売は、モエヘネシーとの合弁会社MHD(モエヘネシー・ディアジオ)を通じて行っている。ディアジオは、3月1日より自前の子会社を通じて、段階的にほぼすべてのブランドの販売権を取り戻す計画で、手始めに、ウイスキーのカーデュ(Cardhu)、ジンのタンカレー(Tanqueray)、テキーラのドンフリオ(Don Julio)、ラムのサカパ(Zacapa)の販売事業を引き取り、2025年にはウオッカのスミノフ(Smirnoff)などに広げる。量販店での販売が大きいウイスキーのジョニーウォーカーとJ&B、ジンのゴードンについては、MHDが引き続き販売事業を担当する。
ディアジオはこの見直しで、特に、バー・ホテル・レストラン等の外食産業向けの販売を強化する。ディアジオは外食産業向けの販売が通常は6割程度を占めているが、フランスに限ると2-3割程度と少なく、高級感を演出できる店舗向けの販売を拡大し、イメージの向上を図りたい考え。スピリッツのプレミアムブランドのフランスにおけるシェア(全販路)を、3年後に10%へ引き上げることを目指す。

KSM News and Research