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暴風雨の被害額、13億ユーロに

フランスを襲った暴風雨「Ciaran」と「Domingos」について、保険業界団体フランス・アシュルールは13日、被害総額を13億ユーロとする推計値を公表した。1-5日に発生した保険事故を集計した。
暴風雨の被害では、3人が死亡し、50人余りが負傷した。それ以上に物的被害が大きく、本土で発生した暴風雨被害の中では、歴代第5位の規模となる。ちなみに、被害額が最大だったのは、1999年末にフランスの北半分に被害を及ぼしたLotharとMartinで、被害総額は138億ユーロに上った。
被害の内訳をみると、住居が保険事故の91%、被害額の84%(11億ユーロ)を占めており最も大きい。自動車は保険事故と被害額の共に4%となり、さほど大きくなかった。職業上の資産・農業資産・自治体資産は保険事故の5%を占めるが、被害額では12%(1億5000万ユーロ)を占め、かなり大きかった。
この集計には、6日以降に北仏パドカレー県を中心に発生した洪水の被害は含まれていない。被害は14日時点でも継続している。2万5000-4万戸が被害を受け、職業上の資産も7000-9000件の被害が出ている模様。被害額は、民間企業による推計で2億5500万-4億ユーロに上るという。

KSM News and Research