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衣料・靴の修繕を対象とする奨励金制度が導入に

衣料・靴の修繕を対象にした奨励金制度が7日付で正式に発足した。1件につき6-25ユーロの奨励金が支給される。
循環経済の推進を促す目的で、家電製品の修理を対象とする奨励金制度が一足先に導入されている。この制度の適用対象が衣料・靴にも拡大された。奨励金は、メーカーの拠出金により運営される基金から直接に修繕業者に支給される。支給されるのは認可を受けた修繕業者に限られる。顧客には、奨励金を差し引いた額が請求される。金額は修繕の種類により異なり、例えば穴あきの直しには1件につき7ユーロの奨励金が支給される。対象となる品目等には制限があり、例えば下着やリンネル類は対象外で、また、純粋な修繕ではない裾上げのようなサービスには奨励金は支給されない。
政府から制度の運営を委託されている団体Refashionは、2028年までに修繕の案件数を35%増やすことを目標に掲げている。ただ、一足先に去る12月に導入された家電修理の奨励金制度では、年間50万件という政府が定めた目標に対して、4月までで2万件と、かなり少ない数にとどまっている。修理業者による認可取得の動きが鈍い(全国に4000業者)ことが一因で、政府は、2024年中に7500、2026年末には2万2000に増やすため、手続きの改善などに取り組むと約束している。衣類の修繕でも十分な業者が確保できるかがポイントになる。

KSM News and Research